此方が不精にも関わらず、いつもご訪問頂きありがとうございます。


下書きにしたまま加筆を繰り返してなかなか書けなかった上げられなかった記事を遅ればせながら更新します。


今日のテーマはタイトル通りの重い内容につき、そのような内容を好まない方はここでこのサイトを閉じて頂きますよう、予め忠告しておきます。


納得された方はそのまま読み進めてください。













先日、佑ちゃん(藤岡佑介騎手)の弟、こうた君(藤岡康太騎手)が落馬事故で、頑張ったけど、頑張ったけど、天国へと旅立った。


親父の供養に中央は映像を観るだけだが、同い年の武豊騎手ではなく、藤岡佑介騎手推しで、またその兄弟である康太騎手も応援していた。


高知競馬の塚本雄大騎手の落馬死亡事故から、まだ間もないことで、地方競馬も中央競馬も未来ある若き至宝を失った。


二人とも馬にも仲間にもファンにも優しい騎手、温厚で腰の低い、礼儀正しく、柔らかな笑顔が印象的な、記憶に残る騎手。


佑ちゃんは康太のことを忘れないでと、自分よりも先に逝ってしまった弟のことを涙ながらに語っていた。


今はただ藤岡康太騎手のご冥福をお祈りすると共に、またいつか生まれておいでと、そう思うだけだ。


今は企業でも働き方改革があるから、こうした危険を伴うスポーツにおいても、今後は選手を守る対策が検討されればと願う。

高校サッカーで落雷事故が発生したのを機に全国的に見直しが入ったように、天候、馬場状態次第では開催を中止するという決断も必要になってくるのではないかと。

馬のコンディションも、予期せぬこともあるが、大人の事情で無理をして出馬させるより、潔く断念する決断も必要だと思う。


サンデーサイレンスのような絶望と引き換えの奇跡ではなく、第1Rから最終レースまで人馬共に安全に終えることができるように願うばかり。


命の危険と背中合わせな環境に身を置いているいないに関わらず、人はいつ終わりを迎えるかはわからない。


先日、愛娘を連れてかかりつけの動物病院に出向いた折、うちの愛娘と同じ犬種で、まだ高齢犬の域に入ったばかりの犬の診察に偶然出くわした。


見た目にはキレイにトリミングされて、毛づやも申し分ない、大病を患っているとは到底思えぬ位の犬だ。


内臓に腫瘍があり、今後の治療方針について話し合われていた。

待合室の椅子が近すぎて、聞き耳を立てずとも、嫌でも耳に入ってきてしまう。

極力人様のプライバシーは触れないようにしているが、その日に限って待合室も満室だから、他の場所には移動できない。


腫瘍も悪性で進行型になると、人間と同じで壮絶な治療、そして治療費も半端ない。

ワシは動物の医療保険加入もしているが、それでも単純計算で自身の約2ヶ月分の手取りが1ヶ月で飛んで行く計算だった。

こうなると経済力のない者は治療を断念するしかない。


獣医師も大抵はそこまでの延命治療を希望する飼い主は少なく、断念しているのが実情と言っていた。


診察室から出てきた若い親子連れ、子供はまだ幼い。早くから儚い命に対峙することになるんだろう。表情は観ていない、観れなかった。


命に勝るものはない。

もしも自分がこの飼い主でも、今の自分の経済力ではどんなに頑張ったところで短期間の内に破綻するのは目に見えている。


厳しい言い方だが、カネのない奴は、自分の大切な存在さえ守りきることが出来ない。

これが現実。

ただ明らかに苦しい治療で延命させることが最善かと言えば、そうではないとも思う。

ある意味、当事者以外の立場から観たらただの自己満足であり、エゴにも映るだろう。


人間でも昏睡状態になっている家族を、いつか目を醒ますかもしれないからと微かな希望で延命装置を外せない人もいる。

ただ生きていてくれたら、二度と目を醒まさなくても完全には失っていないと。


例え借金を重ねても、一秒でも生きていて欲しい、そう願う人もいれば、泣く泣く延命装置を外す人もいる。


中学時代の数少ない大親友が、旦那さんがくも膜下出血で意識不明の重体になり、延命装置を一週間つけた後に外した。

残ったのは小2の幼い息子とうさぎと当時1200万を越える借金。


彼女の旦那さんは反社会的な組織の幹部だったから当然国の保証は一切受けられなかった。

本妻も居たが、妾の彼女が一切を背負った。

一週間、旦那の回復を信じて待った。

そして僅か一週間で莫大な葬儀費用、医療費を背負った。


彼女の身体はすでに全身病魔に冒され、いつ旦那の後を追ってもおかしくない状態、それでも小さな息子を守るため、朝から晩まで5つの仕事を掛け持ちして働いたが、利子の返済だけで精一杯の日々。


まだ社会人になりたての周りの友人たちが助けようと思っても焼け石に水。


初七日の日、落ち着いたら連絡すると約束したが、それが最後になった。

別れ間際に息子を連れて死ぬことも考えたけど、頑張ろうと思うと言った言葉はきっとワシを安心させるための優しい最後の嘘だったんだろう。


あの時の自分に彼女を救える知恵や経済力があったなら、そう悔いても、どうにもならないことはある。


救えないと嘆く自体が傲慢だ。

神サマや仏さまではない、ただの地球に修行にきた非力なボンクラなんやから。


彼女の旦那のように、世の中では人間のクズだの表される人間なら死んで当然という想いを抱く方もいるだろう。

一般論ではなく、実際に実害を食らった方なら同情の余地もなく、当然の報いであり、そんな輩のためにすべてを失った彼女を愚かだと言うかも知れない。


ただどんな悪党でも、死んだら悲しむ存在がいるかも知れない。中には見棄てる家族や友人も居るかも知れないが、皆無とは言いきれない。

そんな人からしたら、世の中では悪党の立ち位置でも、自分にはかけがえのない人だと思う。

すべては表裏一体、観る人の数だけ捉え方は違う。絶対的な答えはない。


死にたくないけど、追い詰められて四面楚歌、八方塞がり、死ぬしか選択肢がない人間が世の中にはいる。


物価は上がり、生きにくくなっている人もいる。


ワシのところに相談に来る人間は、死ぬ前に死ぬ覚悟で来るクライアントが多い。

そのために、占いの統計学知識だけでは追い付かない。

医学書や哲学、心理学、六法全書の世界も知っておかなければと思うことも多々ある。


とは言っても、弁護士や医者志望ではないし、頭は悪い方だ。まずなれるだけの頭はない。

その道の専門家にはなれないのはわかっているので、あくまでも極めるのではなく、知ろうと努めるに過ぎない。


遠い昔、自営が破綻して借金が返せなくなった。今から一家離散、夜逃げしないと、一家心中しかないと、真夜中に悲痛な声で電話があった。


20000円払って自己破産する道もあるが、相手はヤミ金。常識は通用しない。

それこそナニワ金融道かウシジマくんの世界だ。


卑怯ものと言われても、逃げろって言った。

生きて、知らない街や国で生まれ変わって人生やり直したっていい。

自分が逃げることで第三者に迷惑が掛かるなら、その人も連れて。

生きて、生きて、生きて、どん底から血反吐を吐きながら這い上がる奴もいる。

自分の足で立てるようになったら、友人たちから借りた金は時間がかかっても必ず少しずつでも返せ、その為に今は逃げろ。

そう言ったことを覚えている。


タロットカードは逃げなければ塔の正位置。

逃げたら死神のリバース。

迷いはなかった。


もしも正位置と出ていたら、正直に伝えていたかと聞かれたが、正直に答えたと思う。

ただカードの象徴のまま伝えるのは愚の骨頂。

今現在のクライアントの意識が、心の持ちようが一番大事だ。


死神さんがカマ背負って首を取りに来ようと向かって来たらどうする?


クライアントは、

「今は自分が首を取られても家族を地の果てまで逃がすことが大事。

勝てなくても死神と戦ってでも、全力で逃げます。」


カードの意味はリバースのままだ。

起死回生。


最終結果は審判の正位置。

再生、だ。


「裏切って逃げても、いつか向き合わなくならなければならない時、そのツケを何らかの形で払わなければならない時は来る。

そのことを忘れずに前に進んで行け。

その時が来たら、今度こそ逃げるな。」


このクライアントは誰一人死なせることなく逃げ伸びた先で真面目に働いて、長い時間をかけて、借りたお金を返済した。

逃げたことで信用も友情の大半を失ったが、数少ない一部の友人たちがクライアントを支えた。


死神はこれらを刈り取って行ったが、その命までは取らなかった。

死神のリバースにも九死に一生を得る、再生の暗示があった。


タロットを扱う方はカードそのものを観るな、

クライアントの中にある奇跡の0.01%を観ろ!


優しい人はその命で償うこともある。

その選択を正しいとか、間違っているとか決める権利も資格もない。

気持ちはわかるが、本当の意味で理解しているかと言えば、それはノーだ。

本当の苦しみも悲しみも当事者にしかわからぬことだ。


それでも、ワシを必要としてくれるなら、限界ギリギリまでその手を離さないでいたいと思う。


万に一の確率で奇跡が起こって、現状を突破するかもしれないから。

可能性はゼロでもマイナスでもないと思っている。


マイナスにマイナスが襲いかかったら、禍転じて福と成す。

残りの0.01%、全面真っ黒なオセロをひとつひとつひっくり返して行く。


どんなに時間がかかっても、やれることを全部やって天命を待つ。

悲しい過去があるからこそ、心に決めた生き方を貫く。


できた人間やない、むしろマイナスから始まった人生、感謝されるより、恨まれることから始まったからこそ、その尻拭いは可能な限り来世に持ち込まぬように罪滅ぼし。


昨日はSHURI の命日。

自身のせいで消えた命の重みを背負って、

今日を生きる。


地獄行きまでの地球修行で来世ゴキブリだろうが雑草だろうが、後悔なきよう、成すべきことをするだけ。


よ~く考えよ~、命は大事だよ~♪

カネは二の次、がむしゃらに生きて前に進め。


Excentric*Kanon