弁護士はクライアントの正義に寄り添い

法の下に立ち向かう。

 

警察官は治安を守る。

 

医者や看護師は人の命を救う。

レスキュー隊は災害や危険から人を救う。

 

心理カウンセラーは生きにくい世界でもがく

人の心を解く。

 

霊能者は目に見えない存在と対峙して

科学的には説明できない事象から問題解決する。

 

占い師は、、、天体の動き、暦の流れ、方位、

エネルギー、文字、刻印、あらゆる観点から

人の人生のバイオリズム、サインを読み解き、

人生の羅針盤となって彷徨う人を導く。

 

自分の足でしっかりと立ち、依存するのではなく

己を知ることで前進、後退、時には立ち止まり

回避、対処法を知り動くことができるように導く

運命の道先案内人。

 

絶対ではなく、限りなき可能性と世界と選択肢を、

眼の前の壁をよじ登り越えるのか、

穴を掘り潜り抜けるのか、

あるいは叩き壊して強行突破するのか、

目的は1つでも、その方法は多岐にわたり、

1つではない。

その可能性をクライアントと探り、クライアントの

適性に沿ったやり方で背中を押す。

 

答えは1つじゃない、正論もない、

あるのはクライアントのあるべき姿、

目指す先の世界、ミライ、

無理なく呼吸のできる自分だけの現世のHeaven。

 

大切なのは命あってのクライアント。

神の領域を犯すことだとわかっていても

眼の前で苦しむ人を全身全霊で引き上げたい。

死んでしまったら軌道修正さえできない。

 

中途半端な上辺だけの知識で、いい加減な気持ちで、

単なる金稼ぎで、生活に困っているからとか、

好奇心で、短絡的な思考で、手に負えなくなったら

いとも簡単に見捨てて突き放すようなことをするなら、

占い師なんてやるもんじゃない。

 

自分の言動のひとつひとつ、解釈のひとつひとつが

クライアントの人生を左右する、その命さえも。

それだけの覚悟を持って本気で向き合えないなら

やらない方がいい、対価を取らない方がいい。

 

歴史を刻んできた先人たちがかつて操り、

人の生死にさえも利用されてきた。

その的中率の恐ろしさに奥義や秘伝をわざと誤って

書き換えたり、封印したり、

一子相伝、口伝のみで継承されたものが密かに

水面下で残り、それでも時には口封じに殺された。

そのような知恵を扱うのだから、命がけの学問だ

った歴史。

 

本当に大切なのは予言に頼ることじゃなくて、

己の力で軸でブレずに生きていくこと。

それができれば苦労はしないから、風の時代は

占い師が増える。

 

視えていても救えないなら、近くに居て助言できない、

助けられないなら、こんな知識も力もクソ喰らえ!

そういう自分が常に居る。

そんな自分を乗り越えたいなら、ひたすら鍛錬、

書籍を読み精度を上げ、そして何があっても

この身が引き裂かれても、絶対にその人の手を

放してはいけない、そんな気持ちで全身全霊、

全力で向き合っていくしかない。

 

それが占い師として生きることだと思っている。

 

「アナタは拒んでも、いずれ占い師になるから」

当時は一緒にやる誘いも受けていたが、建前は

芸能界の仕事をしていたから片手間にはできないと

断っていたが、本当は彼女のようには生きれないと

思っていた。

 

そして、時を経て予言通りになった自分。

 

「99%がクライアントのため、1%が自分」

かつてそう言っていた尊敬する聖知さんには

まだまだ遠く、近づくことすらできない。

 

占い師である前に、皆と同じように

地球で修行に舞い降りた魂の一つに過ぎない。

その魂を如何に鍛錬するか、磨くか。

その手段のひとつなだけだ。

 

それでも、時の流れは皮肉にも…。

覚悟を決めるしか無い。

聖知さんがそうだったように。

 

Excentric*Kanon